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「就活は楽」とはいえない採用選考(2)
 さて、前回に引き続いて、採用選考における学生の大変さに言及してみたい。
少なくとも適性検査を初めとする今の様々な採用選考手法で、自分自身が企業
から内定が取れるか、はなはだ疑問である。それ以上に、こうした手法を駆使
している人事・採用担当者が当該企業から内定がもらえるか…課す方はいたっ
て楽であるとも感じてしまう。

 そんな中で、今、ブーム化しているのが採用選考におけるAI導入であろう。
 特にエントリーシートに導入されており、選考時間が大幅に削減され、選考
精度も高まるとされ、ある調査では従業員5000人以上企業の23%が導入してい
るといことである。エントリーシートでは、AIが数百文字、文章を一瞬に判定
する。過去に合格したESと不合格のESの特徴を学習し細かなチューニングをし
た上で合格判定するという。

 AI面接なるもりも出てきた。スマホ越し(Pepperが面接官もあり)、AIが文
字または音声で質問をする。時間制限がなく、他社とのダブりも回避できる。
リアルな面接官より緊張感が軽減される。質問への回答内容、態度・表情、回
答までの経過時間などがすべて記録され評価されるという。
 そして、新採用手法といわれる『GROW』なるものが出てきた。スマホを使っ
て潜在性格診断を行うもので、スマホに入力する指の動きや反応行動から判断
の迷いや人間の意識の下にある思考力や感情を抽出・判定するという。

 学生以上に私がついていけない…


             (2018/09/24 人材開発メールニュース第991号掲載)


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