Back Number

マナーを重視、ルールを重視
 今年も新入社員を受け入れる季節になりました。採用が難しくなるにつれ、
貴重な新人・新戦力の育成に力を入れていきたいと言う声を聞く機会が増えて
います。

 新人育成の場面において、マナーとルールに関しては、組織ごとに特徴があ
ります。マナー・ルールの定義づけも色々ですが、マナーは、礼儀作法、社会
生活上で気持ちよく生活するための知恵や気遣いだと言われます。一方ルール
は、規則、集団で活動する際に必ず守らなければいけない決まり事であると言
われます。
 マナーは、本人の意思が重視されると言えますし、逆にルールは組織の意思
が重視されます。

 マナーもルールも勿論どちらも必要ですが、前述の通り、組織によってマナ
ーを重視する組織、逆にルールを重視する組織があります。育成場面において
も重視する内容によって育成の進め方が異なっています。正直なところ、この
あたりは、組織の風土や文化に紐づいていることが多く、育成する側もあまり
意識することなく進めていることがほとんどではないでしょうか。

 同じオペレーションでも、ある組織ではルール、別の組織ではマナーと言わ
れることもあります。マナーやルールを細かく確認していくと、それぞれの組
織の風土や文化が明確になります。

 新入社員の最近の傾向としては、どちらかと言えばルールに関しては、比較
的に早く理解を示しますが、マナーに関しては「指示されていない」「言われ
ていない」という反応が多いと言う声が上がっています。今一度ルールなのか、
マナーなのかをわかりやすく説明する必要もあります。
 また、ルールよりもマナーを重視する組織の方が、従業員の自由度が高い傾
向がありますが、その分自由度の高さを維持しようとするのであれば、マナー
に関する自社(チーム)の考え方を伝承していく必要があると言えます。

 マナーとルール、皆さんの組織ではいかがですか?


             (2018/04/02 人材開発メールニュース第968号掲載)
                          humanize:吉次 潤


Go to Back Number Index
Go to Top Page