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ヒトと業務の組み合わせをいつも新鮮に
 組織を活性化するためには、絶えず変化を与えることが必要です。至ってシ
ンプルな考え方ですが、変化を与える方向性は、ヒトを変えるか、業務を変え
るかのいずれかになります。

 同じヒト(チーム)で担当することを優先する場合は、担当業務(仕事)を
変化させることが必要です。逆に業務(仕事)を優先する場合は、担当するヒ
ト(チーム)を変えることが必要です。ヒト(チーム)がより深く、広く業務
が担当できるように、また同じ業務(仕事)をより多くの人が担当できるよう
に意識的に取り組むことが必要です。絶えずヒトと業務の組み合わせに変化を
加える、変化をマネジメントすることで組織の活性化につながります。

 逆に変化に弱い組織は、ヒト(チーム)と業務(仕事)が硬直化しているケ
ースが多いと言えます。一見、同じヒト(チーム)が同じ業務(仕事)をして
いると安定しているように感じますが、その一方で、代わりがいない、マンネ
リ化する、ブラックボックス化が進む等、時間が経過すればするほど変化への
適応力が弱くなることがほとんどです。

 組織改革や革新するための方策の一つとして新規事業を手掛けることがあり
ます。確かに新規事業を手掛けることはわかりやすい方法ですが、前述のよう
にヒトと業務の組み合わせを新鮮にすることで組織に新たな活力を生み出すこ
とも可能です。また日頃から、ヒトと業務の組み合わせを柔軟に取り組んでい
る組織は、新規事業に対する適応力も高いと言えます。大きな急激な変化も必
要かもしれませんが、絶えず小さな変化を繰り返しながら活性化する方がより
取り組みやすいのではないでしょうか。

 ヒトと業務の視点から小さな変化を意識的・計画的に組み合わせる人材マネ
ジメントが今後益々必要になると考えられます。


             (2017/11/13 人材開発メールニュース第949号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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