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安倍内閣・スローガンとキャッチフレーズ
 このところ、働き方改革絡みのコメントを書いているので、その線をもう少
し追ってみたい。

 8月に発足した第3次安倍第3次改造内閣(正式名)に驚くような新ポストが
加わった。茂木経済再生担当相が兼任することになった「人づくり革命担当大
臣」である。改革でも改善でもなく、「革命」である。

 ウィッキペディアによれば、「権力体制や組織構造の抜本的な社会改革ある
いは技術革新などが、比較的短期間に行われること」とあり、産業革命やフラ
ンス革命などが我々には馴染みがあるが、何が革命で何が革命でないかは学者
間で議論が続いているという。
 だから、安倍総理が「これが革命だ」といえば、それを完全に否定できない
ことになり、逆に、都合の良い言った者勝ちのスローガンともいえる。

 さて、今回発足した第3次安倍第3次改造内閣は総理自身が「結果本位の仕事
人内閣」だというが、その前の内閣は何内閣だったか、覚えていますか。
 “未来チャレンジ内閣”だった。その心は「未来をしっかりと見据え、この
道を前に進んでいく」−改造前の情況はどうだったであろうか。

 安倍総理はキャッチフレーズがお好きというか、周囲にネーミングライター
でもいるのか、 「一億総活躍」「日本を、取り戻す。」「美しい国、日本」
「戦後レジームからの脱却」「この道しかない」「岩盤規制にドリル」「三年
間抱っこし放題」…多彩で威勢の良い言葉(キャッチフレーズ)を打ち出す。

 自己活性しているのは、ご自身とその周辺だけであり、現実は…どうなんで
しょうかね。


             (2017/10/16 人材開発メールニュース第945号掲載)


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