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就職支援の現場から・2016年春(1)
 今年の就活戦線が二週間前にスタートした。

 といっても、一部のIT系大手や外資系に縛りはないので、既に内々定が出始
めたとの情報が学生を経由で入ってきている。私の教え子たちは残念ながら、
そのIT大手の選考で落ちた…という連絡が多いが。それでも、外食大手、小売
大手、地場のそこそこの企業の選考プロセスに3月を待たず乗っかっていると
のメールも来ていて、既に戦端は開かれ、今後激しい神経戦・消耗戦が予想さ
れる。

 学生の動きは、これから6月末頃まで慌ただしい。まずは、準大手・中堅企
業が先行して動き出し、面談という名の面接を繰り返し、内々定出しのピーク
は5月GW開けくらいではないか。そして、大手が5月末まで適性検査や面談を重
ねて6月1日から最終選考入り、6月末−7月初旬には決着をつける。その時期に
準大手・中堅企業で内定辞退が続出といったところか。時期こそ2ヶ月前倒し
だが、攻防の構図は昨年と同じではないかと思う。

 18年から加速される18歳人口の減少もあり若年労働者層の不足は今後も続く
ことを考えれば、新卒採用を手控えるとは思えないが、これまでの円安・株高
の基調が円高・株安の環境変化が業績にも波及してくれば、どのくらい企業の
採用マインドに影響するかにも心倍である。ゼロ金利政策の影響を強く受ける
大量採用を続けてきた金融機関の動向も見逃せない。

 そんな中で、就活はこれから本番期に突入していくのである。
 教え子たちを始め、就活生諸君、がんばれ!


             (2016/03/21 人材開発メールニュース第868号掲載)


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