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就職指導の現場から・2015年秋
 新就職協定(倫理憲章)による採用選考スタートの8月1日から、約1ヶ月半
が経った。

 8月1日スタートといっても、今年は教え子からの内定報告が5月くらいから
ポツポツと来始め、7月下旬が最大のピークであったような感じだ。

 就職情報サイト各社の調査結果を見ても、8月1日時点で、内定が6割の学生
に出ているとのことで、安倍首相肝いりの新スケジュールも、未来永劫続く少
子化と、団塊の世代の再雇用期間終了、円安による輸出企業の業績向上、景気
回復、インバウンド消費の高まりなどによる人手不足にあえぐ企業には、オワ
ハラ現象まで出現させてしまいかえって逆効果であったようだ。

 とはいうものの、8月1日以降の内定報告の上昇率は残念ながら急激に鈍化し
た。中堅どころの内定は取れても、超がつくような大手、一流企業での壁は想
像以上に厚いようだ。何度も成果報告をしてきた学生で、すっかり自信を持ち
(少々過剰気味)、かなり強気なことを言っていたのがいる。7月末までに4社
内定を持ち、8月以降も3社面接を控えていたが、7月末のメールからの続報は
途絶えた。ここまで選考が続いているとは思えず、高く厚い壁に阻まれたか。

 この新・スケジュール。これからどうなるのか。このままで来期も行くので
あろうか。
 見直すべきだと思うが、いかがだろうか。


             (2015/09/21 人材開発メールニュース第843号掲載)


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