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就職指導の現場から・2015年春
 また新たな年度が始まった。新入社員を迎え導入研修をやっている最中に今
年は採用活動が重なる。採用担当の人事の方々はさぞかし慌ただしい時間を送
られていると思う。そして厳密に協定を遵守するとなれば8月まで続くのだか
ら、うんざり感の方が強そうだ。

 とはいうものの、人手不足感もあり、多くの新卒を確保しなくてはならず、
手を抜くことはできない。人事部受難の時代かもしれない。

 ところで、私の教え子たちも就活で戦っている。3月に入って3日おきくらい
に、自己PRや志望動機の添削依頼のメールが入ってくる。面白いもので1件も
こない日もあれば、朝、メーラーを開くと7-8件メールが来ていることもあり、
企業の採用活動の一定の周期のように思えてならない。

 学生の応募先を見ていると、一面しか見ておらず感覚的で恐縮だが、明らか
に昨年の応募先レベルより一段も二段も高く感じる。

 えっ、こんな会社がうちの子応募させてくれるの?と教え子には申し訳ない
が、そう思うことの連続である。もちろん、応募の門戸は広くなっているので、
学生の方が積極的にレベルに臆することなく応募している結果かもしれないが。
応募と合否は別。

 いずれにしても、就活も採用も緒に着いたばかり(一方で、内定を出し始め
た大手もあるが)、これから企業、学生とも胸突き八丁の6ヶ月間の攻防が続
く。


             (2015/04/06 人材開発メールニュース第821号掲載)


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