Back Number

就職合宿の現場から・2014年末−学生の挫折体験
 明けましておめでとうございます。
 読者の皆さま(もちろん、私も含めて)の今年の幸多かれを祈念して、年頭
の挨拶にかえさせていただきます。

 さて、昨年末も、NHK7時の全国ニュースでも取り上げられた、吉例の大学生
への就職合宿での戦いを乗り切ってきた。

 今回は、ご存じの通り、就活解禁日が12月1日から3月1日に後倒しになった
ことで、全体的にはのんびりムードが漂っていた。この時期にやるべきことす
べてに遅れているような感じであった。

 そんな中でも、今年の採用活動の主流であったインターンシップと業界研究
セミナーに、何度か参加してきた学生、さすがに内定は出ていないが協定に縛
られないIT系の大手・ベンチャーや、外資系の説明会、適性検査、面接を受け
て、選考プロセスに乗っているのもチラホラいて、学生間の意識と行動の格差
が更に拡大しているような気がしてならない。

 さて、この学生たちに約1ヶ月前、「学生時代の失敗・挫折経験」をレポー
トに書かせてみた。昨今の採用では、学生のストレス耐性、どの程度のことを
失敗もしくは挫折と認識するか、どうしても自己PRや学生時代に打ち込んだこ
とを聞いても、小さな成功体験ばかりでつまらない、という理由で「学生時代
の失敗・挫折経験」の質問が増えている。

 確かに、私から見ても「オイオイ、それが失敗」「それが挫折?」というレ
ベルのオンパレードで、ポキポキ折れ続けているんだろうというものが圧倒的
に多い。これでは、働いたら挫折の連続、毎時間挫折するのか、と思うほどで
あった。
 受け入れる企業側も大変だろうなあという想いが強くなってしまった。


             (2015/01/12 人材開発メールニュース第809号掲載)


Go to Back Number Index
Go to Top Page