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就職支援の現場から・2014年夏
 早いもので、今年も折り返し点を過ぎてしまった。
 今年は新しい案件が予想以上に入ってきて、膨大な資料や研修ツールを作成
しているうちに、時間だけが慌ただしく流れている日々、トホホ…である。

 ところで、6月中旬まで、教え子である学生からの内々定の報告でメールが
溢れんばかりであった。5月GW開けくらいから約1ヶ月、例年とは明らかに内定
の出るペース、数、企業規模…すべてで違っている(イヤ、リーマンショック
前と同程度か)。

 内々定の報告メールの内容も、従来なら「○○社からゲット!」なのだが、
今年は「○○社、○△社、□□社…」と複数社からの内々定獲得の多いこと。
リクルートやマイナビ調査では、4月末時点平均1.7社の内々定、肯けるところ
である。

 そして、学生も強気になっているのか、この時点で就活終了宣言する学生は
5割、就活継続を宣言する者5割。
 後者の5割は、「現在の内々定に不満がある」が4割、「不満はないが、まだ
活動する」が6割。内定辞退者続出の企業が多いのも、これまた肯けるという
ものである。

 某新聞で内々定者の内定辞退防止策を導入している企業のあの手この手が載
っていたが、SNSなどITツールこそ変化があるものの、やっている内容は既視
感のあるものばかり。この点は企業側に進化がないのかもしれない。

 とはいうものの、内々定を取れない学生はやはり取れない、のも、ディジャ
ブである。
             (2014/07/21 人材開発メールニュース第786号掲載)


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