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そんな学生を多く見てきた。これからも…2014年
 大学生相手の悪戦苦闘はまだ続いている。
 年末の合宿の後は、雪深い東北地方で面接特訓講座で、血まみれ、イヤ雪ま
みれで学生と戦ってきた。

 志望動機を中心の模擬面接を展開するが、なぜ大半の学生が企業の資料を見
ての、引き写しに近い志望動機を話して(書いて)、それがダメだとわからな
いかが、今でもわからない。

 「地元に貢献」「地元が好き」「地元を活性化したい」と言えば、地方銀行、
地方自治体に合格すると思っているのも、未だわからない。そう言っている言
葉の裏側で、ぺろりと舌を出し「地元で知名度がある」「安定している」「ス
テイタスが高い」「親が喜ぶ」と思って応募している思惑が見えているのを気
付かないとでも思っているのだろうか。

 だから、それを指摘する。それでも気が付かない。もっと言えば、何ら研究
もしていないので、適切な言葉が見あたらない。

 面白いもので、こうした学生のその後を6月くらいに聞くと、こちらの予測
と恐ろしいくらい合致する。その学生を落とした企業の採用担当者の慧眼に納
得しきりである。

 よくマスコミ報道などで「落ちまくり学生」を取りあげて、企業側の問題の
ように言うことがあるが、やはり学生側の問題の方が大きい。

 憎まれ役を一手に引き受け、厳しい指摘、今後の示唆もかなりしているが、
やはり気が付かない学生は気が付かないし、同じことを繰り返す。そして時間
だけが過ぎていき、妥協のような内定を取り、入社後、早期退職につながる。
 そんな学生を多く見てきた。これからも…

             (2014/01/20 人材開発メールニュース第761号掲載)


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