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運、タイミング、そして瞬時のスピード
 明けましておめでとうございます。
 今年一年が皆様にとって良い年でありますように。

 さて、新しい年を迎えてしまった。
 毎年、新年を迎えるたびに「今年こそは…」と意味のない気合いが入るが、
日々過ごすうちに毎度の体たらくに陥り、「今年も…」の毎日になってしまう。
年末に約160人の学生とのデスマッチのような戦いをしてきた。恒例の模擬面
接合宿である。

 この合宿の前に、合宿参加者は最低3回、私か就職課の職員から作成した自
己PRの添削を受けなければならず、朝昼晩とお構いなく送られてくる自己PRの
嵐から解放されるもの瞬時で、模擬面接でどこかで読んだような自己PRを空暗
記、つっかえながら、たどたどしい話し方で…と、再度聞かされるのも拷問に
近い。自分で添削しているから、その後の展開もわかるし、時には「こいつが
あの自己PRの奴か」と何回かのやり取りで、何度言っても改善できない自己PR
の学生を目の当たりに見て、イラッとくるのを押さえるのに一苦労する。それ
でも自主的(友だちが参加するから、という学生も多い)に参加してきた学生
である、最後まで精一杯の面接官役を務めてきた。

 ところで、十数人の学生から、合宿の朝、9時から某地方銀行の会社説明会
予約が始まるので面接の時間をずらして欲しいという申し出がここ数年続いて
いる。今年、気になってその風景を見学させてもらったが、スマホを駆使して
(数人はノートPC持参で、片手にPC、片手にスマホ)予約に勤しむ。ところが、
10人中3人が予約ができない。本人は半べそである。同じことを同時にやって、
どうしてそうなるかがわからない。

 もちろん、説明会はこの後の日程もあり、予約はまだ可能だが予約できる、
できないの差が今一つ飲み込めないのである。

 もしかしたら実力ももちろんだが、運、タイミング、そして瞬時のクリック
スピードが内定の差となる時代に突入しているのかもしれない。

             (2014/01/06 人材開発メールニュース第759号掲載)


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