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就職に強い大学にふさわしい体制づくり
 大学での毎々の就活指導の仕事が始まった。
 12月1日の解禁日を念頭に置いて、学生たちを駆り立てていくわけだが、無
制限一本勝負の忍耐強さが要求される仕事でもある。

 早速、授業毎に書かせているレポートの添削で、誤字脱字以上に文脈が続か
ない文章に悪戦苦闘し、加えて、例年150名くらいの履修学生数が今年は220人
になり、その枚数の多さに辟易しているところである。

 履修生の急増原因の一つに、私が指導している大学の二学部で、ダイヤモン
ド社や東洋経済などのビジネス系週刊誌の、所謂「就職に強い大学・学部」、
「使える大学・学部」、「大学の実力」といった定番の特集などで、ベスト10
以内、1誌は3位に入る快挙?を成し遂げたことも挙げられる。

 もっとも、この手の特集の上位に顔を出すことは珍しくなく、この5〜6年、
常に上位に入る常連校でもある(5年前くらいには1位になっている)。当然の
如く、入試における大学の広報活動はその上位ランク入りや就職率の高さに熱
が入り、就職の良さを入学理由の一つにしている学生たちはその基幹を成す私
の授業を当たり前のように履修することになり、ここ2−3年、履修生は増加の
一途である。

 といっても、私一人の力は微々たるものであり、就職課職員の熱心な指導、
主幹講座を補完する各種メニューの充実、就職アドバイザーといった、私の指
導を受けて内定を取った学生をチューターに起用して学生間でフォローさせる
制度作りなど、“就職に強い大学”にふさわしい体制を不断の努力で築いてき
た就職課の努力は頭が下がるほどである。

 私は二大学で就職関連の授業を担当しているが、今年、もう一校が初めて地
区別ではあるが、就職に強い大学の7位に入った。
 これも学校の努力の賜である。

             (2013/11/04 人材開発メールニュース第751号掲載)


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