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教え子との再会・2013年夏
 9月初旬、大学はまだ夏休みだが、ある大学から依頼されて『夏の未内定者
フォローガイダンス』的な講座を担当してきた。

 この大学は新規のお客様で、実は、就職課担当者が私の教え子(別の大学)
であり、突然メールが来て、上京した折、8年ぶりに再会、この大学に転職し
て2年目になるという。就職課に今年4月から配属されて4年生のサポートを中
心に仕事をしているが、思うように指導や結果としての内定が進まないという
ことで、私を思い出して連絡してきたという。
 就職合宿や50回を超える自己PRや志望動機の添削のやり取り、そして待望の
大手メーカーに入社したことは覚えていた。だから、快く東京駅まで出て行き、
食事をご馳走した。依頼の講座内容は普通のものだったが、予算がないという
ことで、将来の“出世払い?”、現在の“転職祝い?”、新卒時の“内定・就
職祝い?”のような破格の費用で引き受けてしまった。教え子に頼りにされる
ことが嬉しかったし、卒業して8年経っても覚えていてくれたことも決め手と
なった。

 そして片道3時間かけて、その大学に。
 笛吹けど踊らずではないが、50名は来るだろう目論見は半分以下の22名、そ
れでも予定通り講座を実施、少ない人数を逆手にとって個人面談の時間を少し
多めに取っての個別指導…やれることはやり切って同校を後にした。もちろん
「講師料は今回だけよ!」は念を押した。

 予算がなくて来年度は仕事にならないかもしれないが、目の前の22名の学生
の就活に少しだけ貢献できたこと、そして何よりも教え子に役立てたことが、
ちょっぴり嬉しかった。

             (2013/09/23 人材開発メールニュース第745掲載)


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