Back Number

就活学生の二極分化・2013年春
 現在の就職協定(倫理憲章)の下、4月1日から選考が本番期に突入した。
 4月5日当たりから学生から「内定」報告が入り始め、4月末時点での内定連
絡は50件近くになり、喜びに浸った。

 そんな中、講座を担当している大学の4年生向けフォローガイダンスで講師
を務めてきた。それなりに就活が進んでいる学生と、何ら行動に至っていない
学生を一緒に「これからの就活」を講義し、個別の質問・相談にも乗る講座で
ある。

 この講義の前に二人の学生がスーツ姿で訪ねてきた。今日の午後、二人とも
地域の大手地銀に三次面接にいくという。その前に模擬面接をやってくれと言
うわけである。当然、快く引き受ける。
 さすが順調に進んでいるようで、1月の模擬面接より格段に良くなっている
し、言動もスムーズ。私の目から見れば、二人とも大丈夫(実際、その後二人
とも最終面接を経て内定に至る)と感じた。

 さて、本題の4年生ガイダンスである。教室に入っていくと40人ばかりの学
生、ざっと見渡すと初めて目にする学生が多い。私の通常の授業を履修してい
ない学生だとわかる。スーツ姿は皆無、長い髪の毛、茶髪、耳ピアスもいる。

 公務員志望や就活の遅れはそれぞれにあるのだろうが、先に模擬面接した学
生と比べての格差の大きさにこちらが立ち尽くす。

 講義が終わって三人ばかりと面談をする。公務員志望だが勉強していない、
就活のやり方がわからない、公務員一本だが、心配なので民間も受けた方がい
いか、そんな三人であった。必要なアドバイスや情報を可能な限り提供したが、
三人ともメモ一つ取らない。やむを得ずこちらがメモを渡したが、そんなとこ
ろから就活の難しさを感じてしまった。

             (2013/05/06 人材開発メールニュース第726号掲載)


Go to Back Number Index
Go to Top Page