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言い訳になりやすいコミュニケーション?
 TwitterやFacebookなどソーシャルネットワークが発達していく中で、改め
て組織におけるコミュニケーションのあり方が問われています。ツールが発達
し、さらに多種多量の情報の流通が可能になる一方で、情報流出や情報の受け
止め方が問題として取り上げられることが増えています。便利になっているの
か?逆に不便になっているのか?人それぞれの感じ方が異なっているのではな
いでしょうか。次から次に新たなツールは開発される一方で「うちの職場はコ
ミュニーケーションができていない、コミュニケーションが良くない」そうい
う会話も良く耳にします。

 組織におけるコミュニケーションの問題を分析する上で、「ミスコミュニケ
ーション」「ディスコミュニケーション」と言う見方があります。言葉の定義
は様々ですが、ミス−は、コミュニケーションに不一致が生じている、すなわ
ち意味が通じていない、共有化されていないという状態を表しています。また
ディス−は、コミュニケーションそのものが無いことをあらわしています。
 ミスコミュニケーションが課題なのか、ディスコミュケーションが課題なの
か、分析してみるのも一つの方法です。

 ミス−、ディス−に限らず、コミュニケーションに関しては様々な捉え方が
ありますが、もう少しざっくり考えれば、コミュニケーションに問題があると
言われている現場では、コミュニケーションに関する問題意識が薄いと言う共
通項があるようです。
 日常会話レベル?で「コミュニーケーションが悪い」と言われる割に、結局
コミュニケーションの何が(どこが)悪いのかについて、あまり掘り下げてな
いケースが多いようです。また掘り下げて考えてみても、個々人において評価
が割れることも多いようです。

 前述の通り、コミュニケーションの難しさは、人それぞれに感じ方が異なる
点にあります。組織単位でコミュニケーションの改善を図っていくためには、
「良い状態のコミュニケーション」のイメージを明確化する・共有化すること
が必要です。
 当たり前の話ですが、日常会話レベルで「職場のコミュケーション」につい
て、絶えず会話されている職場が、良い状態のコミュニケーションを構築でき
ているのではないでしょうか。皆さんの周りではいかがですか?


             (2011/07/25 人材開発メールニュース第639号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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