Back Number

東北がんばれ、石巻がんばれ、日本がんばれ!(1)
 東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り
申し上げますと共に、被災された皆様、そのご家族に、心よりお見舞いを申し
上げます。
 一日も早い復旧とご無事を心よりお祈り申し上げます。

 本来ならば、桜満開、小春日和にうきうき気分の季節、期待と不安を胸にフ
レッシュマンを迎える四月、しかし、今年は残念ながらそんな気分にはなれな
い。
 あの日、3月11日(金)を境に、部分的には光明が差してきたことはあるが
世相は鬱々とした不安が蔓延するものになってしまった。それは節電による電
気を使えない人工的な暗さもあるのだが、やはり大震災で被災された人たちや
街のことを思うと、何一つ心から喜べないのである。

 私自身と家族は、節電や物不足、ガソリン不足の影響はあるにはあるが、そ
んなこと被災された人たちと比べれば、失礼なレベルで生きている。仙台の古
くからの知人も震災後すぐに連絡が取れてほっと一息、しかし、15年ほど仕事
上でお世話になった石巻の大学の職員の方々の安否がわからない。それから、
ネットで、新聞で、安否情報を血眼で探す日々が続いた。
 そんな中、大学の安否情報のサイトが立ち上がる。毎日朝晩チェック。する
と「○○○○」との名前、就職課長だ!と発見。それからは次から次へと、ど
のような状態かは不明だが、安否が確認される。過去にお世話になった職員も
含めて12人、すべて確認できる。被災された人には恐縮だが、心の中でそっと
手を合わせて無事を喜ぶ。

 それにしても、あの石巻の町並みはどうしたのだろうか。テレビ中継がある
と、電信柱の表示や建物の看板の残骸を見ては、「ここは、あそこだ」「あっ、
あのお店があったところだ」と15年間、点でしか訪れていない街を記憶で追う。

 やがて、復興の槌音が鳴り響き、被災にあった人たちの笑顔や笑い顔も戻っ
てくるのだろうが、あまりにも大きな傷跡は一生残るに違いない。それでも、
簡単ではないだろうが、立ち上がって生きていかなければならない。我々も、
今、自分ができることを精一杯やるだけだ。

 東北がんばれ、石巻がんばれ、日本がんばれ!


             (2011/04/04 人材開発メールニュース第624号掲載)


Go to Back Number Index
Go to Top Page