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年末の一風景…2011年・手帳考(2)
 2010年ももうすぐ終わろうとしている。新年はめでたく、うれしい限りだが、
また一つ歳を重ねると思うとトホホ…である。皆さんにとって、この一年はど
のような年であったか。今年一年間、ぐだぐだとした話にお付き合いいただき、
ひたすら深謝感謝、心より御礼申し上げたい。

 ところで、前回は手帳を見直したらどうですか、という話をした。
 私がやるタイムマネジメント研修では手帳の見直し以外にも、日々、多種多
様な仕事(事の大中小、納期の緊迫度、内容の簡易・煩雑、新しい・慣れた…
多種多様多彩な仕事)をどのように処理していくかを問題として取り上げてい
る。まずは、優先順位付けをして処理順に並べていくわけだが、どうしても抜
け漏れややり忘れが生じる。

 多くの人はスケジュールを管理しメモる手帳の他に、「TODOリスト」「ドン
ト・フォーゲット」といった、やるべきことを並べるメモ帳を用意するのが一
般的であり、同様のものが数多く売られている。

 ちなみに私は20年以上前からポストイット(普及する前はKJカード的なカー
ドとセロテープ)で、一つひとつの仕事をメモ化して優先順位を変えながらボ
ードの貼り付け処理していくポストイット仕事管理法を実施している。本など
での時間の達人の仕事法紹介を見ても、やり方は多様だが、同じように個々の
仕事を管理している場合が多いので、効果的なのだろう。ちなみに、偉ぶるつ
もりはないが、私はサラリーマン時代も含めて、今の仕事管理法で、納期遅れ
をしたことは一度もない、と宣言できる。

 ところで、みなさんは『テンミニッツ』という付箋を使って仕事を整理・管
理する卓上ボードが売られているのをご存じだろうか。私はこれを見て、「仕
事の管理は同じ!」という感を強くした。毎日このボードを使って10分間、そ
の日の仕事の計画(処理順の設計)を立てることがテンミニッツのネーミング
の由来のようだが、頭の整理にもなるし、仕事の「見える化」を実現できる、
なかなかのツールである。

 ちなみに、テンミニッツ手帳も売られている。ここでも本が出版されていて、
「テンミニッツ仕事整理術」(末長卓氏著)が出ている。年始年末の休みを利
用して、手帳の買い替えも含めて仕事のやり方そのものを見直してみるのもい
いのではないだろうか。
 今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。


             (2010/12/20 人材開発メールニュース第610号掲載)


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