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発信し続くけることの大切さと発信することの責任
 当人材開発メールもめでたく550号迎えたとのこと。
 その半分近くを「佐藤孝夫の人材開発の現場から」として拙いコラムを提供
してきた私としては喜ばしいものの、重箱の隅を突くようなトホホ…の文章も
多々あって、それに付き合っていただいた読者の皆様の我慢強さと情け深い慈
悲に心より「ありがとうこざいました」と申し上げる次第であります。

 しかし、550号も続くとは、何でもそうだが始めた当初はまったく予想だに
していないことであり、よくぞ、その半分の話題をひねり出してきたと改めて
我がことながら感心しきりである(誰もほめてくれないので、自分で自分をほ
めてあげることにした)。残念ながら、長く定期的に書いていると、研修や日
々の生活の中で起こったことを、何らかの自分なりのエッセンスを加えてメッ
セージ化したいと考えて話材を探しているのだが、時に「書くこと」が目標・
目的化して不本意かつ尻切れトンボの文章になってしまうこともあったと記憶
し、反省することしきりである。

 自分には面白いネタであっても読者にはどうか…、勝手な主張、考えの発表
の場とはいえ、独りよがりや偏見に満ちた失礼な物言いはないか…、最低限の
自己規制コードみたいなものを設定して書いてきたつもりである。

 幸いなことにこれまで大きな過誤や失態にはつながっていないが、それは、
ひとえに読者の方々の寛大な受けとめや配慮による結果論でしかないかもしれ
ず、発信し続けることの大切さ以上に、改めて発信する責任もひしひしと感じ
る550号到達でもある。

 次のステップである600号、700号を目指して書き続けていきたいと考えてお
ります。「人材開発ネット★情報BOX」ともども、当コラムへの皆様の温か
い眼差しとご支援をお願いいたします。


             (2009/11/09 人材開発メールニュース第555号掲載)


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