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超長寿企業について
 真夏の長丁場の総選挙も終わった。皆さんの投票行動はどうでしたか。また、
結果は予想通りだったでしょうか。選挙結果については、まだまだ生々しい状
況ですので機会をみていずれかで書こうと考えている。

 そこで、いきなりの質問。日本の企業で創業100年を超える超長寿企業は全
国に何社あるか?
 8月中旬の各社の新聞記事に載っていたのをご覧になった方も多いと思うが、
答えは21,066社との結果が東京商工リサーチのから調査発表があった。2002年
の前回調査に比べて5000社近く増えたとのことで、激動の経済・経営環境を乗
り越えての「あっぱれ!」な企業群ともいえる。記憶に新しいが創業100年目
を迎えた年に経営破綻した山一証券を思い出してしまう。

 都道府県別では、東京都2377社、大阪府1168社、愛知県1106社と大都市圏が
連なり、全企業に占める割合では京都府と山形県がともに2.62%ということで、
京都は何となく…とは思うものの、山形県が少々ピンとこない。

 愛読者も多いと思うが、日本経済新聞朝刊のシリーズ企画「200年企業−成
長と持続の条件」、実にさまざまな企業の生き様、生き残りの死闘に触れられ
て興味深く読ませてもらっている。

 そのシリーズによると、日本で200年以上続いている企業は3113社あるそう
で、2位のドイツ(1500社超)、3位のフランス(300社)を引き離し日本は世
界でも有数の老舗企業大国でもあるそうだ。

 とはいうものの、ただ漫然と経営していれば生き残れるものでもなく、「本
業重視」「堅実経営(身の丈経営)」「柔軟性」がキーワードとのこと、経営
が厳しい時代ばかりでもなく、一億総不動産屋になったようなバブル期もあっ
たわけであり、誘惑も多く、柔軟性を重視すれば堅実が後退し、その逆も…経
営の軸足をぶれることなく維持する舵取りは大変だったことは想像に難くない。

 私自身も個人事業に毛が生えた程度の会社経営をしているが、もちろん100
年存続など想像したこともなく、5年持つか、10年持つか…で12年目に突入し
た。改めて3つのキーワードに想いを馳せる次第である。


             (2009/09/07 人材開発メールニュース第546号掲載)


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