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検定ブーム?
 今、世の中は「検定」ブームなのか、各協会・団体・地域でさまざまな検定
が実施されている。ちなみにネットを覗くと、ドラえもん検定、ドラゴンボー
ル検定、ドラクエ呪文検定、探偵コナン検定、ディープ・インパクト検定まで
ある。

 ご当地検定を見ても、北は札幌シティーガイド検定、北海道観光マスター検
定に始まって、南は鹿児島観光文化検定まで実に71地域の検定があるという。
中には明石・たこ検定なんてあるそうだ。

 そんな中、11月12日に実施される「秋田ふるさと検定」の公式テキスト
に59箇所の間違いが発見された記事を読んだ。試験前に発見されたから良い
ものの、田沢湖の最大深度や鳥海山の標高を間違えたりと、まずはテキスト執
筆者やチェックした県観光課の職員が検定を受けてから作業に入る必要がある
ことばかり、意外にそうした当事者が一番地元を知らなかったりするのかもし
れない。「準備期間が短かったから」が理由らしいが、いかにも急作りの検定
を露呈している。

 秋田県と言えば、秋田経済法科大学と系列の秋田栄養短大で、茶髪とピアス
を禁止する規則を設けることが一部報道された。従わない場合は「懲戒」もあ
り、指導に応じた学生には報奨金1万円を贈るという。私も多くの大学生との
交流はあるが、確かに目に余る学生も多いことは確かだ。しかし、人生の中で
唯一、自由に気ままに振る舞える期間、「勉学」にさえ励んでいれば良いでは
ないかと思う。それで学力が下がることはないだろう。同校は、報奨金の実施
見送りと主旨が間違って伝わった旨の見解を打ち出している。さっさと撤回す
るような施策なら最初からやらねば良かったと思う。いかにもかな、である。

 秋田県と言えば、惜しくも?日本シリーズで北海道日本ハムファイターズに
負けてしまった中日ドラゴンズ・落合博満監督の出身県(男鹿市)である。丁
度、日本シリーズの第3戦・4戦時に名古屋に居たので、いやがおうにも地元
の声援の中に巻き込まれてしまった。勝敗が決した後、全国チェーンの大手ス
ーパーに買い物に行くと、何故か「夢と感動をありがとう」的なキャッチフレ
ーズでドラゴンズ日本シリーズ残念セールに出くわす。

 私はたまたま名古屋という現地に居たから感じたのかもしれないが、居酒屋
でテレビ観戦しながら応援している地元ファンのため息や嘆きを見ていて「感
動」なんてまったく感じなかった。それをおざなりの言葉、売りたいが一心の
迎合的、美辞麗句のキャッチフレーズにかえって嫌悪感さえ覚えた。ドラゴン
ズファンの怨嗟の声が聞こえてくるようだ。いかにも、的な商売のいやらしさ
を感じないのだろうか。
 ということで、今回は検定に始まって、秋田を経由しドラゴンズに話は展開
してしまいました。


             (2006/11/06 人材開発メールニュース第407号掲載)


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