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ミニバスケット観戦記?
 個人的な話題で恐縮ですが、昨年から子供達が、ミニバスを始め、試合を観
に行く機会が増えています。バスケットに限ったことではありませんが、子供
達が一生懸命プレーしている姿を観ていると、気持ちがいいものですね。

 小学生の試合でも、個々の選手やチームを見ているとかなりレベル差があり
ます。少し強いチームには、必ず一人か二人上手い選手が存在し、その選手を
中心に試合を組み立てていることがわかります。

 さらに強いチームは、チーム(組織)として規律があることが多いようです。
個人の力量だけでなく、この場面はこうして攻める、この場面はこうして守る
など、決まりごとが存在し、単純なことですが、お互いに声を掛け合うなど、
まさにチームで戦っているという感じを受けます。小学生とは思えないほど、
戦い方(ゲームの進め方)を知っているという印象を受けることもあります。

 もっと強いチームでは、やはり突出した(他を圧倒する)選手が存在するケ
ースが多いようです。例えば、小学生で180cm近い選手がいるようなチームも
あります。チームスポーツとは言え、突出した個が、前述した決まりごとを持
って組織で戦うチームを圧倒するようなケースもあります(小学生だからかも
しれませんが…)。
 しかしそのような場合でも、突出した選手が存在するから強いだけでなく、
チーム内で突出した個人が存在するという“強み”を他のメンバーが共有し、
強みを活かそうとする決まりごとが存在し、徹底しているから強いように思わ
れます。

 実際は自分の子供達のプレーを見ながら一喜一憂しているわけですが、一人
一人を見ていると、プレイヤーとしての力量の違い、体格の違い、性格の違い
など、ほんとに個性豊かです。個性豊かな選手達の特徴を引き出す、そのため
の決まりごとをつくる、最終的により強いチームに仕上げていくためには、や
はり指導者の方針や進め方が大きな影響を与えているように感じます。

 仕事柄と言うわけでもありませんが、子供達の試合を見ながら、ついつい勝
因や敗因などを分析してしまいます。勝つことが全てではありませんが、やは
り勝つためには、個々も含めた自分のチームの強み(持ち味)を活かすか、逆
に徹底的に相手の強み(持ち味)を消しにかかるか、いずれかの方法を選択す
ることが必要です。もっと言えば、選択した方法が確実にチーム内に浸透し、
実行されているかどうかが鍵を握ります。

 企業経営や職場運営でも同様なことが言えます。同じような選手を揃えてい
ても、指導者(リーダー)の方針や考えが明確に打ち出され、それが組織内に
浸透しているかどうかで、生み出す成果は大きく異なります。
 皆さんの職場ではいかがですか?


             (2005/11/28 人材開発メールニュース第361号掲載)
                         WISEPROJECT:吉次 潤


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